【介護職】利用者さんに好かれる介護士の5つの特徴|信頼されることも大事

介護現場で起こる多くのトラブルは、利用者さんとの信頼関係が構築されていなかったためや、コミュニケーション不足で起こります。

利用者さんに好かれ信頼される介護士さんにはどんな特徴があるのでしょうか?

  • 利用者さんとどうやって関係を築けばいいか分からない
  • 利用者さんともっと信頼関係を築きたい
  • なぜ信頼してもらえないか分からない

今回はこのような悩みを持った方に向けて「利用者さんに好かれている人の特徴」をご紹介します。

利用者さんに好かれ信頼されることも大事

介護の仕事をする上で、利用者さんとの信頼関係はとても大事です。

中には

「とにかく仕事をこなすことの方が重要だ」

「利用者さんに好かれようが嫌われようが仕事には関係ない」

このように考える介護士さんもいるかと思います。

確かに利用者さんに好かれることが全てではないですし、目の前にある仕事をこなさなくてはいけない現状もあります。

しかし、介護はする側も受ける側も「人間」です。心のない介助をされて喜ぶ人はいません。

自分が介護を受ける立場だったら、信頼できる人に介助してもらいたいと誰でも思うはずです。

利用者さんとの関係が良好であれば以下のようなメリットがあります。

  • 介助に協力的になってくれる
  • 問題行動の抑制になる
  • クレームなどが起きにくい

逆に信頼関係が築けていない場合は「介助拒否」や「クレーム」にもつながってしまいます。

全ての利用者さんに好かれることは難しいですが、心を持って対応すれば信頼関係を築くことができる利用者さんもいます。

しかしあくまで介護は仕事です。友達ではないので好きな人だけに優しくすることや、人によって対応を変えることはまた違う問題に発展してしまいます。

利用者さんに好かれることも大事ですが、嫌われていても全ての人に同じように対応することが重要です。

利用者さんに好かれるヘルパーの5つの特徴

それでは、利用者さんに好かれる人はどのような人なのか見ていきます。

①笑顔であいさつ

まず、誰にでも好かれる人の特徴は「あいさつ」をきちんとする人です。

それもただ挨拶するだけではなく、「笑顔で」挨拶することがポイントです。

そして、自分の好きな人や親しい人にだけするのではなく、誰にでも分け隔てなく挨拶する人は利用者さんにも好かれます。

利用者さんの中には人見知りの方や、慣れない環境で孤立しがちな人もいます。

そのような人にもこちらから率先して挨拶することで「自分のことも意識してもらえている」と感じます。

利用者さんに好かれる介護士さんの挨拶の特徴は以下のようなものがあります。参考にしてみてください。

  • 目があったら率先してあいさつ
  • 笑顔であいさつ
  • 時間があればあいさつ+αの一言
  • 気持ちを込めて

②態度・言葉・表情

利用者さんも心を持った一人の人間です。

認知症であろうとクリア(認知症ではない)であろうと、相手が自分にとってどんな存在かは、その人の「態度や言葉・表情」で無意識に感じとります。

利用者さんに好かれる介護士さんは表面に現れる「態度・言葉・表情」が相手に好まれるように自然にできている人です。

態度
  • 思いやりと優しさ
  • 誰にでも公平
言葉
  • 丁寧な言葉
  • 親しくなってもタメ口はしない
  • 名前で呼ぶ
表情
  • いつも明るい笑顔
  • 目を見て話す

③話を引き出すのが上手い

信頼関係を築く上で「会話」はとても重要です。

利用者さんに好かれる介護士さんはただお話をするのではなく、利用者さんの話を引き出すのがうまく、それが自然にできる人です。

何でもかんでも質問したり、根掘り葉掘り聞き出すのではなく、その人が自然に話したくなるように聞くのが大事です。

会話のポイント
  • 根掘り葉掘り聞かない
  • まずは簡単な挨拶から
  • その人の持ち物(写真など)から話題
  • どんな人なのか興味を持つ
  • 無理強いはしない

④したくない話を嗅ぎ分けられる

「高齢者だからこの話題が好きだろう」という固定観念はもたないようにしましょう。

例えば、「戦争の話し」「家族の話し」「孫の話し」など話題にしやすい内容ですが、人によっては話したくないかもしれません。

会話中に利用者さんの表情をしっかり見て、不快に感じていないかを察知することが大事です。もし感じ取ったら話題を変えましょう。

⑤一度聴いた話も繰り返し聴く

人は歳をとると、同じ話を何度も繰り返し話す傾向があります。

これは認知症による症状のことではなく、その人がこだわっていることだったり、他人に理解してもらいたいと思っているために繰り返す話のことです。

何度も話したくなるその気持ちを尊重し、何度でも耳を傾ける姿勢のヘルパーさんは利用者さんに好かれます。

NGワード
  • 何度の聞きましたよ
  • また同じ話し
  • 〇〇したんですね(結論を話す)

信頼関係と馴れ合いは違う

よく介護士さんで「信頼関係=馴れ合い」だと勘違いされている方もいます。

中には利用者さんと仲良くなればなるほど、利用者さんの名前を「ちゃん付」で読んだりタメ口で話したり、言葉使いや態度が失礼になる介護士さんもいます。

このような関係が「信頼関係」だと勘違いしているのだと思いますが、これは違うと思います。

私たちはあくまで介護者と利用者の立場です。友人でも家族でもありません。

また、利用者さんのご家族は自分の親が介護職員からタメ口で話されてたら不快に思います。

利用者さんの中にはそのような接し方を好まれる方も中にはいらっしゃいますが、不愉快に感じる方もいます。

一概に全ての馴れ合いがダメだとは思いませんが、しっかり相手を尊重する気持ちを持って対応しましょう。

利用者さんに嫌われた時の対応

これまでは「利用者さんに好かれる人の特徴」をご紹介してきましたが、どんなに心を尽くしても心を開いてくれない人はいます。

どんな人でも相性はあるので、全ての利用者さんに好かれるのは難しいかもしれません。

もしこちらに思い当たる非がなくて、利用者さんに嫌われていると感じた時は、「気にしない」ことが一番です。

わがままな人や、意地悪な人はどこにでもいます。こちらが誠心誠意の対応をしても無視されたり拒否される場合もあります。

そのような利用者さんのことは「気にしない」ことです。場合によっては他の介護士さんに対応を代わってもらいましょう。

全ての人に好かれるのは難しいですが、大事なことは全てに人に同じように接することです。

まとめ

利用者さんと信頼関係を築くのには時間がかかるかもしれません。

しかし、こちらが心を持って対応すれば、相手にもきちんと伝わります。

ただ、こちらのエゴを押し付けないように、相手がどのようなことを必要としているかを見極めることが重要です。

これからも利用者さんと良い関係を築けるように頑張ってください。

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