こんにちは!現在フリーランスでデザイナーをしているひつじです
2019年4月に働き方改革が施行され、またコロナによってリモートワークが大きく注目されるなど、従来の仕事のあり方が見直されている昨今。また近年はフリーランスやジョブホッパーなどの人口が増加し働く形態もどんどん変化していく中、仕事や働く事について今一度考え直している人も多いのではないでしょうか。
僕は今フリーランスでグラフィックデザイナー・webデザイナーとして活動しています。
- その1デザイン学部のある大学に進学
- その2小規模のデザイン会社に就職
そして4年在籍し退職 - その32年ほど海外を放浪
- その4帰国後フリーランスのデザイナーとして活動
そこで今回は、
まったくの未経験でもデザイナーになれるものなのか?
そんな疑問に僕の経験談や、周囲のデザイナーの状況を踏まえて書いていこうと思います。もしこれから転職やセカンドキャリアを考えデザイナーという仕事に興味を持たれている方の参考になれば嬉しいです。
そもそもグラフィックデザイナーとはどんな仕事?
まずはグラフィックデザイナーとはどういう仕事? について触れていこうと思います。
なぜなら、グラフィックデザインと言っても様々な種類や分野があり、また世間とのイメージと現実の仕事内容は、少し違っているとも感じるからです。
グラフィックデザインを一言で言うと「平面のビジュアルで情報を伝える」、かなりざっくりですが、平面で制作されるものの多くが、グラフィックデザインと分類できると思います。
そしてその媒体や表現方法は多岐にわたり、広告、ポスター、ロゴマーク、パッケージ、キャラクターなどなど、世の中にある様々な領域にグラフィックデザインは関わっています。
どんなデザイナーになりたいかで変わる転職
なのでグラフィックデザイナーと一言でいってもアニメやキャラクターデザインを主にやりたいのか、動画やwebなどデジタルがいいのか、またポスターやパッケージなどの印刷物に興味があるのか、それともこれらを総合的にやっていきたいのか。
それによって転職先の会社も変わってくるかと思います。なのでまずは自分がどんなデザインに興味を持ち、どんなデザインの仕事をしたいのかを考えてみることをお勧めします。
グラフィックデザイナーの資格は? 必要なスキルはある?
グラフィックデザイナーは専門職ではありますが、この仕事をするための必要な資格などは特にありません。専門学校では色彩検定などの資格を取得できますが、あくまでもこれらの資格はデザイナーの能力を手助けしてくれるものであって、仕事として必須なものではありません。
必要な資格はありませんが、ほぼほぼ必須で必要なスキルはあります!
それがAdobeというデザインを作るためのソフトです。グラフィックデザイナーであればIllustrator(イラストレーター)Photoshop(フォトショップ)と呼ばれるソフトがよく使われます。
デザイン系の大学や専門学校、スクールなどでは必ずこのソフトの使用方法を教わります。これらのソフトは慣れれば誰でもある程度使えるようになりまが、機能がたくさんあるので、使いこなせるまでに時間が必要です。
未経験でデザイナーを目指すにはこのデザインソフトに慣れるのが、最初の関門と言えるかもしれません。
【選択肢1】 転職するためにスクールに通う
先ほど書いた通り、デザイナーの仕事にはAdobeのソフトの習得が必要になってきます。習得するためには
などの選択肢があるかと思います。この中の学校で習うについてでいうと、短期間で学習できるデザインスクールがオススメです。
いくつかのスクールのサイトを見てみましたが、どこのスクールもまずはAdobeのソフトを習得するコースが主流のようなので、
などの条件を考えると、スクールが社会人からデザイナーへ転職を目指すことでの一番の近道なのかなと個人的には思います。学校に通わずオンラインのみのスクールもあるようです。いくつか代表的なものを下に紹介しておきます。
スクール例
世界最大級のオンライン学習サイトUdemy一つ目はアメリカ発の動画学習プラットフォームのUdemyです。日本ではベネッセがパートナー企業になっているなど、学習に関して信用性の高さもうかがえます。
動画学習なので講師とコミュニケーションをとりながら学ぶのではなく、レクチャー映像をみながら自ら学習するのが特徴です。動画の種類も多様で、デザインだでなくプログラミングや画像・動画編集、マーケティングや音楽などの学習動画も充実しています。
動画学習のメリットはなんと言っても値段の安さがあげられます。
例えば【印刷物編】知識ゼロから即戦力になるためのillustratorCC実践コースというコンテンツではillustratorを使用してチラシや名刺などを作成し、入稿データを作成するまでの工程が学べて5400円ほどです。
同じillustrator講座でも本当にたくさん多様な講座があるので、今の自分に必要な学習内容をピンポイントで学べるもの大きなメリットです。
デザイナー転職のためのデザインスクール【テックキャンプ】2つ目はデザイナー転職を視野に入れたデザインスクールのTECH CAMP(テックキャンプ)です。ここは渋谷にある教室に通う形のスクールで、短期集中、土日、夜間など、自分のスタイルにあった時間帯、スピードでの学習が可能です。
そして僕が思う一番の特徴はキャリアチェンジの成功を保証!というデザイナーとしての転職や就職ができなかった場合、受講料全額が返金されるという部分です。デザイナー転職をしたいという人にとってはなんとも心強い企業姿勢です。
またスクール検討を手助けしてくれる無料カウンセリングや受講を始めてから14日以内であれば無条件で退会でき、受講料も全額返金される制度もあり、サポートや保証も充実しています。
【選択肢2】 専門学校・大学に通う
デザイナーとして働く前にソフトの使い方だけでなく、デザイン論や様々なデザイン演習や応用などを一から学びたいという方は、専門学校や大学といった教育期間がお勧めかなと感じます。
学校によっては夜間で通えるところもあるので、仕事を辞めなくてもいい場合もあります。ただ授業によって課題があるので、仕事をしながらだとなかなかハードにかもしれませんん。。。
また特に大学に言えることかもしれませんが、Adobeソフトだけ使えれば良いデザインができるということでもないので、デザインに対する深い知見や、そのほかの分野についても広く時間をかけて学ことができるのも、これらの教育機関の大きなメリットであると思います。
夜間部のある専門学校・通信の大学の例
桑沢デザイン研究所は渋谷にある専門学校です。その歴史は古く1954年に設立された日本で初めてのデザイン専門学校と言われ、数々の有名デザイナーを輩出してきた学校です。
昼間部は3年制、夜間部でも2年制を取り入れるなど、専門学校ですが時間をかけてデザインを学べる環境だと感じます。夜間部はビジュアルデザイン、プロダクトデザイン、スペースデザイン、ファッションデザインの4専攻に分かれています。1年次ではデッサンやスケッチなどデザインの基礎を学び、2年次で実践を意識した専門的な課題に取り組むカリキュラムになっています。
2020年現在、全国で3つの美大が通信制を取り入れています。
日本でも有名な武蔵野美術大学、そこの通信教育課程です。昼間部は入試の倍率が高いですが、通信では高校卒業資格さえあれば試験なども特になく、入学できるようです。
ネット通してのメディア授業や直接講師から指導を受けるスクーリングなどのカリキュラムで4年間勉強します。
この大学では週末芸大と手のひら芸大の2つの通信課程が選べます。週末芸大では通信と土日を中心にスクーリングの授業がありますが、手のひら芸大は通学不要のオンラインでの授業になります。基本的に動画での授業が中心のようで、なんと言っても年間17万円という学費の安さも魅力的です。もちろん手のひら芸大でも4年制大学の卒業資格がもらえます。
大阪芸術大学も一般的な通信制のシステムで、自宅学習を中心に一定期間のスクーリングを取り入れています。また通学生と同様の内容を学べるようなカリキュラムを設計し、講師も同じ人が授業を担当するなど、スクーリングに力を入れている学校です。
【選択肢3】 すぐにデザイナーとして就職を目指す
デザイナーは専門職であると書きましたが、多くの企業がデザイナーの中途採用の条件として「実務経験が2年以上」などの経歴を求めています。
それはやはり即戦力を必要としているのと、一から教育する余裕がないこともあると思います。特に小さな制作会社だとそれが顕著な感じがします。
ですが、まったくの未経験でもデザイナー募集(特にweb系)している企業もあります。それはデザイナーを育成できる土壌やシステムがあるのかなと考えられるので、最初の時期は給料をもらいながら、実務を通してデザインを教えてもらえるという好待遇もありえるかもしれません。
デザイン求人の多い求職サイト
デザイナーやエンジニアの求人に特化した求職サイト。新卒、転職、未経験、フリーランスなどの求人に対応しています。無料カウンセリングなど求職支援のサポートもあります。
【選択肢4】 フリーランスとして働く
転職といっても企業に就職するのではなく、いきなりフリーランスのデザイナーとして活動することも一つの選択肢としてあるでしょう。
特にグラフィックやwebデザインといった業種はパソコン一台あれば比較的仕事ができてしまうので、フリーとして仕事がしやすいと感じます。
多くの人は企業で数年実務経験を積み、フリーランスとして独立する(僕もそう)という流れかと思いますが、SNSなどをみていると経験なしからフリーランスとして活動されている方もたくさんいます。
それはインターネットの普及により、個人が発信力を持ったことで仕事が多様化しているのも大きな要因かと思います。例えばYouTubeのサムネイルやTwitterのバナーなど、ちょっとしたデザイン需要が多く存在しています。
なのでSNSを通じて、そういった小さい案件をこなしステップアップしていくことも今の時代だからこそできるのかなと思います。
先ほど紹介したIT求人ナビでもフリーランスの仕事がいくつもありました。またクラウドワークスや ランサーズ といったクラウドソーシングという案件ベースで仕事を発注しているサービスもあります。デザイン系の仕事はコンペ形式(応募の中からクライアントが気に入ったデザインが選ばれる)が多いですが、実際のデザイン仕事を体験できるので、実務経験としてもいい勉強にもなります。
こうしたサービスを利用しながらデザイナーとしての実績をつくっていくのも一つの方法です。
まとめ
今回はざっとデザイナーへの転職方法について書いていきましたが、僕は未経験でもデザイナーになるのは難しくないと思っています。なぜなら特別な資格は一切いらないからです。なので大げさに言うと今日から自分はデザイナーだと言ってしまえば、もう肩書きはデザイナーです。
あとはどんな順序を経てデザイナーとして成長していくか。学校に通うのか、企業で経験を積むのか、フリーランスとして活動するのか。今はいろいろな道が選択できる時代です。今回紹介した記事が少しでも読んでくださった方の今後の未来に役立ってくれたら嬉しいです。
今回紹介したまとめリスト
スクール
専門学校・大学
デザイナー職の多い求人サイト
ではまた〜