こんにちは、19歳で初めて介護の仕事に就き、色々あり一般企業に勤めたりもしましたが、現在は介護歴7年で、介護福祉士の”うま”です。
介護の現場は多岐に渡り、それぞれに良いところと大変なところがあります。
同じ介護でも、働く現場が違うだけで悩みも変わってきます。今回は、働く現場ごとの悩みとその改善方法をご紹介します。
このような内容をご紹介していきます。
今現在現場で働いている方だけではなく、これから介護職への転職を考えている方も参考にしてみてください。
介護士の悩みは介護現場によって違う
介護士の悩みは、働く現場によって異なります。なぜかと言うと、働く現場によって職場環境や仕事内容が異なるからです。
ざっくり説明すると、施設での主な悩みは「スタッフ同士の人間関係」「激務」「夜勤対応」などがあげられ、訪問介護の主な悩みは「利用者さんやその家族への対応」「判断の仕方」などがあります。
チームワークでこなすか、個人の判断でこなすかによっても悩みは変わってきます。
それぞれの職場での主な悩みやその改善方法をご紹介します。今現状の職場でや、転職をする際の参考にしていだけたら幸いです。
主な介護現場ごとの悩みと改善策
それでは早速、それぞれの主な悩みと改善方法を見ていきます。
入所施設での主な悩み
入所施設といえば主に、「特養・老健・有料老人ホーム・グループホーム」などがあげられます。
これらの施設は、介護が必要な高齢者が365日24時間生活する上で必要な介助を受け、生活することができる施設です。
介護士は、基本シフト制で「早番・日勤・遅番・夜勤」などの勤務帯に分かれて業務を行います。
入所施設の悩みの大半は、人間関係と激務な労働環境によるものです。
スタッフとの人間関係の悩みと改善策
入所施設での介護士の仕事は、基本チームワークで行います。ユニット型や従来型によって異なりますが、その日担当のスタッフと手分けして決められた介助をこなしていくことになります。
また、特養や老健などは大規模なところが多く、入所している利用者が多い分、働く従業員の数も必然的に多くなります。
そのため、苦手な人や合わない人がいたり、中には派閥がある施設もあります。しかし仕事なのでそんな人とも協力して働かなくてはいけません。
スタッフ同士の人間関係ほど面倒臭いものはないですね。
できれば全員と上手くいい関係でいられれば、それだけで仕事の悩みの半分以上は解決します。
介護現場の主な人間関係の悩みは以下のようなものがあげられます。
職場の人間関係が悪くなる原因は色々ありますが、一つは「職場の風通しが悪い」ことがあげられます。
上司や管理者が癖のある人だったり、長く勤めている熟年スタッフが大きな発言力を持っていたり、女性が多いことも人間関係のトラブルが起きやすい原因になってます。
対抗する必要のない程度の場合は基本は「相手にしない」ことが重要です。
巻き込まれないことが重要ですが、もし嫌な人のせいでメンタルがやられそうな場合は、まずは上司に相談し、それでも改善しない場合は退職を検討した方がいいです。
激務な労働環境の悩み
特養や老健は介護現場の中でも特に「激務」として知られています。
大人数の利用者さんを、少ない限られたスタッフで見なければならず、時間帯によっては一人で施設を回さないといけないというような状況の施設もあります。
今現在の労働環境があまりに悪い場合は、「転職」しか改善する方法はないかもしれません。
人を入れて欲しいと言ったところで、なかなか入らず、入ってもすぐ辞めてしまうような状況は、こちらの努力だけでは改善することは難しいです。
介護の仕事が好きで続けたいと思っているのでしたら、他の比較的ゆとりのある施設や夜勤のない施設に転職することをお勧めします。
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通所施設での主な悩みと改善策
次に通所施設での主な悩みについて見ていきます。
通所施設(主にデイサービス・デイケア)とは以下のような特徴があります。
勤務時間は基本日中のみで、日曜祝日は休みになります。
通所施設で働く介護士の主な仕事内容は、基本的な身体介助に加えレクレーションを行うことと、さらに車での送迎もスタッフの業務になっているところもあります。
通所施設は自宅で過ごされている利用者さんが対象なので、要介護度もそれほど高くなく特養や老健ほど体力を使う仕事はないが、その分コミュニケーション能力などが必要になってきます。
レクレーションを企画するのが大変
デイサービスで働いている方の悩みの中で、「利用者さんに喜んでいただけるレクレーションを企画し、実際に提供するのが大変」という声が多くあります。
レクレーションはどの介護施設でもありますが、デイサービスはレクの多さが特徴です。
毎回かぶらないようにレクレーションを企画して準備して、実際に提供するまでの作業も大変ですし、当日も人前に出て利用者さん全員に喜んでもらえるように提供することは大変な労力になります。
楽しいことが大好きで、企画力のある人だったら全然苦にならないかもしれませんが、苦手な人にとってはレクレーションを企画することが苦痛になってしまいます。
もしレク自体に苦痛を感じているのでしたらレクのない職場への転職をお勧めしますが、レクの企画力をあげたいと思っているのでしたら、YouTubeで検索してみたり、本も参考にしてみたりするのがおすすめです。
送迎が大変
デイサービスの業務の特徴に「利用者さんの送迎」があることもあげられます。
施設によっては送迎専門の運転手さんがいらっしゃるところもありますが、多くの施設はスタッフが車の運転をして利用者さんを送迎しています。
送迎が苦痛になる主な原因として以下のようなものがあげられます。
運転の技術はもちろん、利用者さんを乗せて運転することへの責任感や、時間通りに迎えに行かないといけないと言う焦りなどもあります。
事故を起こしたことによって送迎が苦痛になってしまった場合は、最悪送迎のないデイに転職することで改善できますが、今の職場で頑張りたいのでしたら、「慣れ」しかないです。
道をなかなか覚えられない場合は、休みの日に自家用車でシュミレーションしてるのもいいです。
仕事の時だけ運転するのだとなかなか慣れないので、休みの日にも運転するように心がけ、運転自体の苦手意識を減らすこともおすすめします。
訪問介護での主な悩みと対処法
訪問介護とは、自宅で生活されている高齢者のもとに直接訪問して、身体介助や生活援助などのサービスを提供する仕事です。
一件あたりの業務時間は、基本的に一時間程度で、曜日ごとに決まった利用者さんのところへ訪問します。
訪問介護の仕事での主な悩みは、「家政婦のように扱う利用者さんへの対応に困る」ことがあげられます。
家政婦のように扱われる
訪問介護の仕事内容は身体介助だけではなく、生活援助も仕事内容になります。
要介護度の低い利用者さんだと生活援助のみの方もいらっしゃるので、主な援助内容である「調理・買い物・掃除」が一見家政婦さんの仕事に見られるのが原因にあります。
ただ単に家政婦さん扱いされるでしたら、まだいいですが、ヘルパーがしてはいけない事まで要求されるようでしたら相応の対処が必要です。
まずは、ヘルパー自身が「していいことと、してはいけないこと」をしっかり把握する必要があります。
また、ケアプランにそった内容のサービスしか行えないこともきちんと説明しなくてはいけません。
もし実際の現場で迷った際は、自分なりに判断すると後々トラブルになりかねないので、その場ですぐに事業所のサービス提供責任者に確認し、場合によっては対応してもらいましょう。
まとめ
介護の現場はたくさんありますが、それぞれに職場環境や働き方の特徴があります。
どこが楽でどこが大変かを判断することはできませんが、どんな事だったら耐えられそうか、どんな内容だったら耐えられないか、自分の向き不向きもあるので、転職する際はその辺りも参考にしていただけたらと思います。