【書評】いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書の感想・レビュー

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こんにちはひつじです。

僕は読書が好きです。自分が知らない知識を得られるのもありますが、仕事への活力だったり、自分もモチベーションを上げてくれる。本は僕にとってそんな存在です。

今回は最近読んだ本を紹介し、その感想やレビューなどを書いていこうと思います。

【書評】いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書

今回紹介したい本は有名なデザイナーであり、クリエイティブディレクターである水野学さんの著書いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」です。

デザインやクリエイティブの業界には一見似つかわしくない段取りという堅苦しいフレーズ。しかし、そんなクリエイティブな仕事にこそ、良いアイデアを生むための段取りが必要であり、またそれ以外のすべての仕事をスムーズに進める上で段取りというのは大切であると、この本は語っています。そんな段取りについて深く知り、考えさせられる一冊です。

こんな人にオススメ!読んでほしい!

  • 仕事がうまくいかない
  • 仕事を効率的にしたい
  • プロジェクトを成功させたい

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書のあらすじ

この本は仕事をする上での段取りの大切さと、また実際どのように段取りを活用していくかの内容が、大きく5章(CHAPTER)に分けられ書かれています。

CHAPTER1は段取りの始まりは「目的地」を決めることについてで、プロジェクトや仕事のゴールを明確にイメージすることが大切と語られています。

CHAPTER2では目的地までの「地図」を具体化することに触れており、仕事をルーティン化させ、調査分析することに触れられ、

CHAPTER3では目的まで最短でたどり着けるよう効率化を紹介しています。締め切りを守ること、スケジュールの管理など、段取りにおいて時間は何よりも大切であると語られています。

CHAPTER4では段取りを気持ちよく行うために自分の中に「空白」を持つことの大切さについてで、自分で何もかも仕事をため込むのではなく、任せられる部分は積極的に他の人に渡し、常に自分の心と体に余裕を持つことで新しいアイデアなどが生まれてくると語られています。

CHAPTER5ではどのように目的をチームで達成していくかについて紹介され、個人だけでなくチームとしてどのように目的、ゴールを目指していくのか、チーム全体で同じ方向を向くための段取りの大切さに触れています。

著者紹介

著者の水野学さんは1972年に東京で生まれ、その後神奈川の茅ヶ崎で幼少期を過ごします。

大学は名門の多摩美術大学グラフィックデザイン科に入学し、卒業後は制作会社に入社するも8ヶ月で退職し、その後業界でも有名なデザイン事務所、ドラフトに入社します。

しかし小さい頃の事故の後遺症から腰痛を患ってしまい、1年ほどでドラフトも辞め、フリーのデザイナーとして活動を始めました。その後26歳でgood design companyを設立し、現在も幅広く活動を続けています。

水野学さんは国内外問わず、これまで数々のデザインを担当しており、熊本の人気キャラクターくまモンの生みの親です。その他にも相鉄グループ、中川政七商店、オイシックスなどのブランディング、また農林水産省のCI計画など、様々なジャンルの仕事に携わっています。

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書の感想とレビュー

段取りとは「未来への準備

これがこの本を読んだ僕の感想です。

「段取り」というのはどこか地味で堅苦しい言葉のように感じられます。しかし一見段取りとは遠いクリエイティブな仕事においても段取りはとても大切なものであると水野さんは語り、そして段取りにおいていちばん大切なことは「想像する」とこであるとも言っています。

想像とは未来へのイメージであり、それをより具体的にすることで現在の行動が決まってきます。もちろん未来がイメージ通りに来ることがないかもしれません。しかし、そんなイレギュラーなことにも対応していくために、それをも想定して段取りをしていく。

一つの道がダメならもう一つの道へ切り替えれる幅を自分の中に持つためには、常日頃から準備をしていくことが大切であると、この本を読んで感じさせられました。